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30年ぶりの休息
 
著者
:
イ・ムソク
 
定価
:
1,700 円+税
 
ページ数
:
256
 
ISBN
:
978-4-931534-13-1
 
Cコード
:
C0011
 
寸法
:
148×195
  内容紹介
 
私はこの本で、私が出会った人の内面に住んでいるさまざまな「心の中の子ども」たちを紹介した。幼いヒュウたちである。怒った子ども、嫉妬する子ども、依存的な子どもなどである。劣等感にとらわれている子どもや疑い深い子どもは、配偶者の浮気を疑う思いを生じさせる。偉ぶる子どもは、周りの人を踏み台にしてつぶしてしまう。短気な子どもは心臓麻痺をよく引き起こす。孤独な子どもは、鬱病に陥りやすく、孤独を紛らわすために、乱れた異性関係に陥ることもある。心の中に良い母親と悪い母親が統合されないまま、分離している子どもは、人間関係を長く維持することができない。喜びすぎた後に失望すると、相手を悪魔として見てしまうからである。
無意識の中に隠れた自分を探し出す旅は、未知の国を旅することよりもずっと面白くて不可思議なものである。そして、自分に対する理解が深くなるほど、人は自由になり、平安を感じる。ヒュウのように、三十年ぶりの休息を経験することもある。疲れ果てた私たちには、休息が必要である。自分を理解すればするほど、自分の価値が見えてくる。
 
 
 
本の紹介
休めますか? 休みませんか?
 キム・ヒュウ(男性・30代半ば・会社重役)
有能なトラブル・メーカー
成功至上主義者
仕事の虫
競争的な対人関係
いつもなにかに追われている
・・・・・・ただいま、30年ぶりの休息中
社会的な成功はしたが幸せではない30代、ヒュウ(休)氏の心の旅の物語を通してあなたも休息を得てください。

私たちを苦しめているのは「状況」ではなく、「心」です。
また、私たちを支配しているのも「心」です。
多くの人には、内面に住んでいるさまざまな「心の中の子ども」たちがいます。
偉ぶる子どもは、周りの人を踏み台にしてつぶしてしまいます。短気な子どもは心臓麻痺をよく引き起こします。他にも、怒った子ども、嫉妬する子ども、依存的な子ども、劣等感にとらわれた子ども、疑い深い子ども、孤独に悩む子ども、二つの顔を持つ子どもがいます。
目次
推薦の言葉
プロローグ
• ありのままの自分を味わう喜び
Ⅰ 成功したのに成功できていない「ヒュウ」の話
• 人には人が薬である
• 私たちを支配するのは、見えない内面である
• 有能なトラブル・メーカー、ヒュウ
• この数日間にヒュウに何があったのだろうか
• ヒュウが変わった
• ヒュウに訪れた六つの変化
• 誰でもヒュウのように神秘的な体験をすることができる
Ⅱ 私たちの中にも幼い「ヒュウ」がいる
○自分の中の子どもを克服すること
• Where are you?
• 怒った子ども
• 嫉妬する子ども
• 依存的な子ども
• 劣等感にとらわれた子ども
• 疑い深い子ども
• 偉ぶる子ども
• 気の短い子ども
• 孤独に悩む子ども
• 二つの顔を持つ子ども
Ⅲ 世の中の「ヒュウ」たちへ
○どうすれば心の重荷を下ろして自由になれるのか
ヒュウ、エネルギーがあふれ出るようになる
• 自分を形成する人間関係
• 母親は子どもにとって全宇宙である
• 世の中で一番素晴らしい親になること
• 母親の代わりになれる人たち
• 人生の贈り物、配偶者
• 絶対者、神との関係

• 安心しなさい。自分だけの問題ではなく、人間の問題なのである
第一段階:心が自分に話しかける
第二段階:実際、自分も自分自身をよく知らない
第三段階:現実を認める時に訪れてくる平安
第四段階:好き、嫌いは自分しだい
第五段階:「この世であなたが一番美しい」
第六段階:自分が解決の鍵を握っている
エピローグ
• 世の中を動かすのは、見えない「内面」である
著者の紹介
精神科専門医、国立全南大学医学部精神科教授
2007年、国際精神分析協会にて韓国で四人目の精神分析家資格を取得
2008年、大韓神経精神医学会会長

国立全南大学医学部卒業。イギリスのロンドン大学、アメリカのサンディ
エゴの精神分析研究所で研究。著者自身も350時間の精神分析を受けた経
験を持つ。その経験から、心の自由と休息を得るための分析をし、多くの
人々を治療している。2005年には韓国精神分析学術賞を受賞した。
韓国精神分析学会会長(1997-1999)をはじめ、韓国精神身体医学会副会長
(1994-1996)、大韓神経精神医学会副会長(1996-1997)を務めた。
著書に、『精神分析への招待』、『私を幸せにする親密感』、翻訳書には
『患者との対話』、『アンナ・フロイトのハーバード講座』がある。
論文は『フィンセント・ファン・ゴッホの生涯の精神分析』の他、60本以上発表している。
推薦のことば
・推薦のことば1
自己を失い、生きる気力をなくした多くの病人に本当の自分を発見させ、彼らを立ち直させる大きな臨床能力を先生は持っておられることがこの本の中の記述で痛感されます。
 先生は人間を支配する見えない自己の内面をその人に顕らかにさせ、自立できない病人を立ち上がらせる不思議なエネルギーを精神分析の手法によって病む人に提供されていることが分かります。
 癒しのアートが精神分析のサイエンスに支えられて病人に提供されている様子がその文章の中にはっきり見ることができます。
 ベルグソンは「人間は運命を自分で作り出せる事を多くの人は知らない」と述べていますが、人間はありのままの自分を知らないために、自立できず、苦悩の底に倒れ、ただ運命をのろい、闇の世界に落ちていくのです。
 本書には病む人の心を開眼させ、本当の自分を知らせる癒しのサイエンスとアートが分かりやすく書かれてあります。本書が迷い、苦しみ、自己を失った方への福音の書として、また医師へよき指導書として活用されることを期待します。

聖路加国際病院理事長・名誉院長
日野原重明


・推薦のことば2
 この著者は、精神分析理論と文化の間、臨床と日常の間を、見事に橋渡しして、人間を表から裏から描き出していく。この領域の専門家の誰もが知っているのだが、この専門家の一般向けの語りこそ、実は極めて臨床的で、優秀な精神分析家であることを証明するものだと言えるだろう。引用されるのは、著者自身の臨床体験、著名な学者の論文の中の記述、そして西洋の文化遺産や、韓国人の生活、等々と、まったく特定の文化や理論にとらわれず、著者は本当に自由である。もちろん、自らが受けた精神分析と自己分析も忘れない。そして、言っていることと一致するこの書き方こそが、正しく、彼のメッセージなのである。
 「安心しなさい。自分だけの問題ではなく、人間の問題である。」と、著者は言う。問題は個別のことではなく、普遍的なのである。愛と情熱に支えられ、楽観性と健全にブレンドされた深い洞察は、文化の違いを感じさせない。

精神分析家
九州大学大学院 人間環境学研究院・医学研究院  教授
北山修


・推薦のことば3
 今の社会は韓国に限らず、わが国でも以前に比べいろんな制約が少なくなった。チャンスさえあれば、望むことはすぐに手に入りそうである。しかし、現実は決してそうではない。この本の表題「30年ぶりの休息」は休むことも知らず走り続けたある「仕事の虫」の精神分析治療物語からとられている。また、別の有能なサラリーマンが、自他ともに厳しい真面目さのためにかえって挫折しかけ体調を崩し、イ先生の治療を受けることになったケースが例示されている。その治療の中で、イ先生との人間関係で、それまで決して気づくことのなかった自分の心の内面を発見した。やがて彼の体調は回復し、自由な心を実感し、以前よりまして会社の人びとから信頼されるようになった。
イ教授はこれらのケースを示しながら私たちの心を支配するのは、見えない内面で、精神分析で無意識と呼ばれる領域の力だと説明する。その力はその人の幼年期に体験した傷に根ざしていると云う。幼年期にある重要な人物と持っていた関係がその人の心の中に内在化して行動パターンを形成するのである。つまり、成人して自分では大人と思っていても実は心の内の「幼い子ども」がいる。そのため、自分では立派なことをしているつもりでも、内面の子ども心に支配されていることがある。精神分析はそのような心の内の子どもに気づきそれから離れて成長するのを助ける治療である。しかし、すべての人がその治療を受ける訳にはいかないし、その必要もない。イ先生は自分の心の中をじっくり見つめることを奨める。

心理社会的精神医学研究所 所長
西園昌久